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【イベントレポート】「アダルトVRエキスポ2016」で感じたバーチャルがリアルを追い越す未来

2017/03/23

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VRのアダルトコンテンツの展覧会アダルトVRエキスポが8月27日(土)、都内某所にて開催された。

気になるコンテンツから取材で感じたVR、またアダルトコンテンツの未来まで、詳しくレポートしていく。

オナニーは"する"から"ヤル"へ

これまでの"する"という行為を逸脱し、"ヤル"という新たな性体験を人間に付与することに成功したのが、このアダルトVRだ。

今回のアダルトVRエキスポは日本の最先端のVR技術とこれまで培ってきたエロを組み合わせた世紀の祭典とも言えるだろう。
今後も業界内で注目され、VRの進化の鍵となることは間違いない。

現実と虚構の境界線をなくす3DVRコンテンツ

VRの最先端を体現した「なないちゃんとあそぼ!」

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「なないちゃんとあそぼ!」はVR JCCSOFTから発売されているアダルトVRゲームだ。
7/17に行われたアダルトVRエキスポの前身となるアダルトVRフェスタでは、体験版のみだったが、今回は製品版も完成し、会場内で販売もされていた。

空気嫁モードと視線操作モードがあり、OculasやViveといったVRデバイスを持っていない人でもスマホで簡単にプレイすることができるフレキシブルなゲームだ。

空気嫁モードであれば、スマホとVRデバイスを連動させることで、どんなものでも擬人化できるのが特徴。
推奨は写真のような空気人形だ。

記者も体験したが正直まだまだ技術的に追いついておらず、没入感の薄い部分もある。
しかしジャイロセンサーによって人の動きと連動し、キャラクターが繊細に反応するのには感動を覚えざるを得ない。
その細やかな動き、さらに動きに合わせて激しさを増していく声や表情は、これまでのつたないVRコンテンツとは比べものにならないほどだった。

体位も正常位のほかバックや騎乗位などバリエーションも多く、予想以上にリアリティーがあり、格段に技術が進歩しているのを実感できる。
また制服やパンツ姿、全裸の3つのシチュエーションを選ぶこともでき、新しいセックスの形が生まれつつあるのを感ぜずにはいられなかった。

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あまりの迫力に記者も賢者タイム

DMMでダウンロード版リリース!

なないちゃんがついにDMMに降臨。
980円という破格で販売されており、すぐにVRセックスを楽しむことができる。

しかし残念ながらOculus RiftかHTC viveを持っていないとプレイできない。
スマホで簡単にプレイできるようになるまでもう少し時間が必要のようだ。

なないちゃんとあそぼ!

白濁プロジェクト

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こちらは打って変わって従来のコントローラーゲームに近いといえるだろう。

バーチャルリアリティの中でドローンを操作し、セックスをする巨人の男女の股間に向かって体当たりをすることでポイントの高さを競う。

製作者のじゃぱんたなかさんは、元会計士。
「なないちゃんとあそぼ!」のような、体感型ではないものの、プログラム経験を積んでいくVRのゲームを制作できるというVR技術の敷居の低さは、今後のコンテンツの盛り上がりを示唆するメタファーにも思える。

学生団体も出展「明大MACS」

明大MACSの展示は、現代の若者のアダルトに対する意識を体現していたように思える。

VR向け3DキャラクターモデルIrisが目の前でひたすら言葉責めをするという狂気すら感じるマニアックなコンテンツだ。
しかしVR技術の穴を突いていることに注目したい。

現状ではまだまだ人間の動きに反応するコンテンツは少なく、やはりどうしても多くの製品がVR空間の中にAVを落とし込むという内容のものが多い。
その点では前出の「なないちゃんとあそぼ!」が一歩リードしている。

明大MACSの出展は、Irisに行為を命令させることで、受け手が動くことを強要し、VRの穴を埋めることに成功。
VRの没入感を最大限利用したアイデア力溢れるものだった。

コンテンツとしては他の製品と荒削りな部分が目立ったが、聞けば製作期間は1ヶ月というから驚きだ。

彼らはVRではなくアダルトという分野の裾野をひろげるために活動していくという。
今回のようなアイデア力を活かし、さらなる活躍を期待したい。

好きなアニメキャラとセックス?!「カスタムメイド3D2 with Chu-B Lip」

「自分の好きなアニメキャラクターとセックスしてみたい」
このゲームはその欲望をかなえてくれるかもしれない。

これまでは指定されたキャラクターを相手とするしかなかったが、この「カスタムメイド3D2 with Chu-B Lip」はメイドを自分好みの顔や身体にカスタマイズできる。
目や髪色などパーツの種類も多く、もしこだわるのであれば、好きなアニメキャラクターに似せてプレイを楽しめるだろう。
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髪色も自由自在

もちろんVR的な動作も満載。
HTC VIVEでプレイすれば、コントローラーを使ってキャラクターに胸をもんだり、スカートをめくるなどいたずらができる。
もちろんそれ以上のことも。。。

これまではコントローラーのスティックやボタンによって操作していたのが、VIVEを使用することでより実際に体を動かすことでよりバーチャル世界にリアルな感覚を持ち込むことができる。

「VRは本当に次元を超えるかも知れない」と、アダルトに限らずさまざまな分野でVRは革新的な役割を果たす可能性を感じずにはいられなかった。

既存の技術との巧みな組み合わせ「友達のおねーちゃん」

この組み合わせに、なぜ誰も気付かなかったのだろう。
バイノ-ラル音声とVRはやはり相性が抜群だった。

「友達のおねーちゃん」は「なないちゃん」ほどフレキシブルな動きはないが、バイノーラル音声にあわせる形でキャラクターがアレコレする姿はやはり男心をくすぐる。

実際に体験した方は、勝手に動くだけでここまで生命力を感じるものなのか、と驚いたのではないだろうか。
いまでこそ動きに合わせた操作の注目度は高いが、この襲われている感に魅力を感じる人も増えてくるはずだ。

さらに、バイノーラル音声のような現実と交差させるような技術をVRと掛け合わせることで、VRコンテンツに新たな側面をもたらすのではないかという期待感も高まった。

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思わずじっくりと鑑賞する編集部員

興奮度が違う!実写コンテンツ

全体的には二次元のキャラクターを扱ったものが多かった。
たしかにいまのVRの技術では実写にインタラクティブ性を加えるのは難しい。

本当にその場にいるかのような現実感。
これは実写コンテンツでしか味わえない感覚だ。

実写コンテンツの雄「Hbox-VR」

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Hbox.jpは、アダルトコンテンツを配信するサイトで、催眠音声などマニアックな分野も網羅している。
そんなHbox.jpが2016年8月にリリースしたHbox-VRも話題になっている。

映像には不自然な部分もあり、若干の違和感は拭えないが、それでもVRの特性をうまく活かしていた。

イベントでは実際に出演している女優さんも来ており、これも訴求点だったことは間違いないが、何らかのインタラクティブ性をさらに高めることができれば、実写コンテンツが今後主流になる可能性は十分ある。

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女優さんと推奨鑑賞ポーズでパシャリ。今日イチで嬉しそう。

仮想と現実をさらにつなげる新たなアダルトグッズ

たしかにVRは追いつけないほどの速さで進化を遂げている。
とはいえ、それだけでは驚きだけだ。

実際に快感を覚えるためには、現実の身体に刺激を与えなければならない。

それに伴い、アダルトグッズの注目度も上がっている。
その証拠にアダルトVRエキスポには、最新のアダルトグッズの展示もあった。

ONASIS

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出展されていた数あるアダルトグッズの中でも、VRtech編集部が注目したのがこのONASIS。

音声に反応し振動するのが主な機能だ。
シンプルだが、現状のVRコンテンツの弱点を突いており、今後はこうしたアイデア性に優れたグッズに焦点が当てられるだろう。

上記の画像のようにTENGAなどに装着することができ、既存のコンテンツと併用が可能なため利便性が高い。
特に難しい設定は必要なく、またDVDであってもネットの動画であっても機能する。

一般的に、体に直接刺激を与えるツールは高価なものが多く手が伸びづらい。
ドールなどがいい例だろう。

今後は組み合わせによってその敷居を低くすることができる、ある意味でDIY的な製品こそ求められているのではないだろうか。

イベント主催アダルトVR推進機構 吉田健人氏によるコメント

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Q.今回の来場者数は?

来場者数は非公開ですが、抽選の段階では1500の応募がありました。

Q.今回直前で会場が変更になったが、その経緯は?

会場にはアダルトコンテンツを扱うということで了承を得ており、またイベントの内容自体も弁護士にもチェックをお願いするなど体制的には問題なかったのですが、地域住民から中央区区役所にて直接交渉をしました。
そこでは「自分の娘さんが参加者に襲われるのでは?」などの意見もあり、それらの懸念点を払拭できず、今回のような事態となりました。

Q.アダルトVRコンテンツの海外への展開などは?

日本のアダルトコンテンツはかなり海外からの注目度も高く、今回も海外からの出展者もいらっしゃいます。
VR技術としては海外の方が進んでいる面もありますが、コンテンツ関しては日本の方が充実度が高いと思っています。
アジア圏内などでの開催も視野に入れて活動しています。

Q.日本国内での開催は?

現在、国内開催の話も進んでいます。
近々告知できるかもしれません。

また今回は学生さんの出展もあり、大学などでの開催もしたいなと考えています。

アダルトVR推進機構として、こうしたイベント以外での活動は?
クリエイターのためのセミナーなど、製作者の養成・育成に関して力を入れていきたいと考えています。

アダルトVRの普及には課題はまだまだある

大盛況に終わったアダルトVRエキスポ2016。

今回は76社ものメディアが取材に訪れ、来場者は非公開なものの抽選の応募者数を考えると、倍率もかなり高く、注目度の高さがうかがえる。

とはいえやはりそれは"業界内"でのみだということ。
この分野ではまだまだ多くの問題を抱えているということも、また事実だ。

理解を求めないという覚悟も必要か

前身となるイベント「アダルトVRフェスタ」は、予想以上の来場があり入場前に中止となった。
それを受けて今回は会場を変え規模を拡大しての開催を予定していたが、地域住民の反対などもあり、急遽会場の変更があった。

AVも日本では半世紀近い歴史があるにもかかわらず、やはりこのジャンルには当然のことならがまだまだ偏見が強い。
アダルトVRが普及していくことで、今後様々な障壁が生まれてくる。

一般社会に理解を求めるのではなく、今回のような柔軟な対応をすることで、徐々に浸透させていくことが重要。
前途多難であることは間違いないこのジャンルが飛躍するには、様々な問題を解決する力も必要になってくるだろう。

しかしこれらがある一定の人々に受け入れられることは、すでに歴史が証明している。
アダルトVRエキスポ主催のアダルトVR推進機構、さらに出展された方々の活躍に、今後も目が離せない。

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