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コラム

VRが飲酒運転事故を減らす!?進んだVR教育の現場

2017/05/01

英ディアジオ社による「飲酒運転事故の悲劇」を体験できるVR動画が公開されました。

この映像を見れば、もう怖くて飲酒運転なんかできなくなる…?

飲酒運転してしまった人たちの悲劇の結末とは…。

リアルで恐怖!VRで飲酒運転事故

VRでは、普段では体験できないような世界を味わうことができます。

例えば、外科手術の疑似体験や、実際のシリア戦争の悲痛さを、VRという仮想空間のなかで目の当たりにすることが可能です。

そんな中、ウイスキーの「ジョニーウォーカー」やビールの「ギネス」などを有する英国の酒造メーカー・ディアジオ社が公開し、話題となった映像があります。

それが『Decisions』という、飲酒運転による事故を描いたVR動画です。

『Decisions』

この動画のなかでは、デートを楽しむ新婚夫婦、パーティに向かう途中の20代の若者3人、そして無謀な飲酒運転を行うバーを出た若い女性の三台の車内の様子が、360度のVR映像で描かれています。

VRゴーグルがなくても、360度動画として、PCだったら左上のカーソルを動かすことで、またスマホを傾けることでその視点の変化を味わえます。

お酒に酔った女性の乗る車


お祝いでお酒を飲んだ後の彼女は、おぼつかない手取りで、車のエンジンをいれます。

この時点で、車を運転するのはやめてくれ~といいたくなりますが、女性は手つきも安定しないまま、夜の道を運転します。

楽しそうに過ごす3人の前に現れるのは


パーティに向かう若者たち3人の前に突如あらわれる車。

仲睦まじく語り合う新婚夫婦の車を無理やり追い越そうとした、先ほどの女性は対向車線を走る若者たちの車と…。

悲劇の結末


この先は、ぜひ動画で確認してもらいたいのですが、痛ましい光景が広がっています。

なにより360度の世界で見ることができるので、没入館があり、そのリアルさは2次元の映像の比ではありません。

スマホを傾け視線を変えることで、助手席からの視点で、車内の様子、フロントの様子、事故の光景などを見られます。

とくに酔いのせいで視界のぶれる様子や、突如目の前に現れる車の驚きなど、本当に自分が車に乗っているかのように体感することができます。

VRで伝える飲酒運転の怖さ

運転席ではなく、助手席からの視点になっているのは、運転手がお酒を飲んでいるのに許してしまう同乗者に危機意識を持ってもらうため。

ディアジオ社は、今後、VR用のモーションチェアを使ってこの動画を視聴できるコーナーをイベント会場につくったり、警察や学校と協力して、青少年にこの動画を体験させたりすることを計画しています。

これまでの2次元の映像だけでは感じられなかった自動車事故の怖さを、VRでより実感することができます。

またYouTubeだけでなくFacebookなどでも、この動画が公開され、広く見られるようになっています。

これが、今後、飲酒運転や自動車事故の抑制に繋がればよいですね。

VRで最新の学習体験!VRのもつ今後の可能性

今回の動画を使って、自動車教習所などで、飲酒運転撲滅のために教育活動を行うことができますね。

また、飲酒運転に限らず、さまざまな場面で活用できそうです。

VRはビデオと違い、より没入感があり、その恐ろしさを体感することになるので、より効果は高そうです。

そんなVRを使った教育活動は、実際に現在、さまざまな教育現場や学習体験で活用されはじめています。

そんな新世代を担うVR活動の一例を紹介します!

ホロコーストの歴史を伝える『Anne』

ロサンゼルスを拠点とするバーチャルリアリティースタジオ「CGO Studios」では、専門家と協力してさまざまな歴史作品を制作しています。


たとえば『Anne(アンネ)』という作品は、『アンネの日記』で知られるような、第2次大戦時のナチのホロコーストの歴史を伝えるべく、アムステルダムの隠し部屋や日記などを再現しています。

『Anne』の作品について

臨床体験による現場の事故防止

NECの研究開発によって、新製品・新サービス、新工場の立ち上げなどの生産準備前の教育や検証、不良による手戻りの防止、また、避難誘導や安全性確保の検証などを仮想体験するVR技術の開発がされています。

例えば、高所現場の作業で大ケガに繋がる事故を体験することで、危険認知を高めたり、機械操作を事前にVRで体験したりなど、その利用幅は広いです。

NECのVR研究について

教育VRプラットフォーム「Neos VR」

こちらは、VRを活用して、現実では触れないものを実際に見て、触れたりしながら学べるソフトウェアです。

また映像の中で実際にものを動かしたりしながら、感覚を通して学ぶことができます。

公式サイトはこちら

おわりに

VRはゲームや映画だけでなく、もはや教育にもその足を踏み入れています。

VRのメリットはとにかくその没入感と、現実ではできないことも体験できること。

VRの可能性は今後もますます広がっていきますね。

飲酒運転だけはしちゃだめですよ。

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