どれを選べばいい?おすすめのヘッドマウントディスプレイ9選!
2018/03/28
VR(Virtual Reality)は仮想現実と呼ばれ、コンピュータ上に人工的な世界を作り出し、ユーザー自身が飛び込み、あたかもその世界にいるような感覚を体感できる技術のこと。
2016年はPlayStation用のヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR」の発売とともに、大きな注目を集め、「VR元年」といわれましたが、今後もVR業界はますます発展していくことでしょう。
そんなVRを楽しむためのヘッドマウントディスプレイのおすすめ13選を徹底比較してみました。
ヘッドマウントディスプレイとは
ヘッドマウントディスプレイとは、VR映像を見るために、頭部に装着するディスプレイ装置のことです。
これを付けることで視界が遮られ、別世界へと行くことができます。
スポーツ観戦やライブ、ゲームなど、映像の世界に没入し、楽しむことができます。
スマホ用とPC用の違い
ヘッドマウントディスプレイにはスマートフォン用と、PCなど外部装置とつなげる用の2種類があります。
スマホ用は、ヘッドセットの中に自身のスマホを装着して、専用のアプリでスマホの画面にVR用の動画を表示し、それを覗き込むような形で利用します。
PC用は、専用のソフトを入れ、PCとつなぐことでヘッドマウントディスプレイに動画を表示させて利用できます。
スマホ用は安価で簡易的なものが多く、後者はPCなど外部装置もそろえるため、高価ですがその分高性能で、より没入間の高いものが多いです。
ヘッドマウントディスプレイを選ぶ3つのポイント
さまざまあるヘッドマウントディスプレイを選ぶ基準はどういった点なのでしょうか。
今後選ぶにあたって4つのポイントがあります。
1.ディスプレイの解像度
解像度は、映像を滑らかに見るためにも重要なポイントです。
とくにVRでは、性能が悪い(解像度が低い)と、映像の没入感が薄れ、体感と視覚に齟齬が生じ、「VR酔い」というのを引き起こします。
右目と左目を別々に対応させるために、パネルが分割されています。よって、普通のモニターやテレビに比べ、横の解像度が半分です。
基本的なヘッドマウントディスプレイの解像度は片目960×1080になっているものが多いです。
また、対応パネルが有機ELなのか液晶なのかによっても質が変わります。有機ELはより画質がよく、映像も滑らかに動きます。
2.リフレッシュレート
リフレッシュレートとは1秒間に何回画面が切り替わるか、の数値を示しています。
例えば、60Hzだと、1秒間に60回画面が切り替わっています。この数値が高いほど、映像が滑らかに映し出されます。
下の映像では、Hz(fps)の違いで映像がどう変わるか分かります。VRでは最低でも60Hz~75Hzは必要といわれています。
3.トラッキング機能
トラッキング機能とは、ヘッドマウントディスプレイに搭載されているセンサーやカメラで、位置情報を取得できる機能のこと。
VRでは頭の動きにあわせて映像を変化させます。
外部カメラを使用するヘッドマウントディスプレイでは、自分の位置情報を取得し、自分が歩けば、VR空間内でも歩くことができます。
センサー搭載の専用コントローラーを使えば、コントローラーを動かすとVR空間にも腕が表示され、同じような動きが実現できるなどの機能があります。
4.その他性能
そのほかにも、より快適に楽しむために、視野角やパネルの稼働などの特性があります。
視野角は、人の視野で見れる角度のことで、人はふつう水平方向に150°。上下に130°まで見えるとされています。
ですから、HMDの視野角がこれに近づけば、およそ我々の普段見る通りに映像を楽しめることになります。
また、人の目と目の距離はみんな同じではありません。なので、グラスの距離が合わず、違和感を感じてしまうこともあります。
左右2枚のパネルで可動式のやつであれば、自分に合わせて距離の調節ができます。
当たり前ですが、機能が充実すればするほど、没入感が高められ、本物のように感じられます。
また、その分価格も高くなります。
おすすめのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)9選
サムスン(Samsung) Galaxy Gear VR SM-R322NZWAXJP
Samsung Galaxy Gear公式サイト
Galaxyシリーズのために開発されたヘッドマウントディスプレイ。Gear VRを共同開発したOculusの360°コンテンツプラットフォーム「Oculus Store」を使用することができ、Youtubeの360°コンテンツや、Huluなどの映画を大画面で楽しむことができます。
スマホの専用アプリをインストールして楽しめます。
Galaxyシリーズ専用のため、他のスマホやゲーム機などの使用はできませんが、スマホ用としては大変スペックが高いです。
価格 | 14,860円 |
解像度 | 1280×1440 |
リフレッシュレート | 公表なし |
視野角 | 96度 |
エクセルヴァン(Excelvan) 3Dヘッドマウントディスプレイ IVS-2
98インチ、16:9の広い大画面で楽しめます。アイシールドの遮光によって視覚効果を高め、映画館にいるような没入感を生みだします。
高品質なイヤホンが内蔵されています。
8GBフラッシュメモリの内臓で、本体だけでも3D映画・1080P映像を楽しむことができます。
折りたたみ式で便利です。MP4・DVD・TV・PS2・PS3・XBOX・Wiiなど各種ゲーム機に対応。
価格 | 50,000~ 60,000円 |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 60MHz |
視野角 | 110度 |
ソニー(SONY) PlayStation VR
PlayStation VR公式サイト
PS4に特化したPlayStation VRです。PS4と専用ゲームがあれば手軽に楽しむことができます。
価格も安く、スペックも十分なため、最も扱いやすいHMDといえるかもしれません。
価格 | 44,980円 |
解像度 | 960×1080の有機EL |
リフレッシュレート | 120Hz |
視野角 | 100度 |
Galaxy Microsystems GALAX VISION
Galaxy公式サイト
視野角100度からなるダイナミックな3D映像をお楽しみいただけるVRヘッドマウントディスプレイです。顔に接する部分は柔らかい革のような材質で着け心地は良いようです。
ジャイロスコープ、加速度センサー、磁力センサーを搭載しているためヘッドトラッキングが可能。PCにつないで使用します。
価格 | 54,800円 |
解像度 | 1920x1080の液晶 |
リフレッシュレート | 60Hz |
視野角 | 100度 |
ソニー(SONY) Personal 3D Viewer HMZ-T3W
ソニー公式サイト
WirelessHD(TM)方式のワイヤレス伝送に対応しているため接続ケーブル不要で部屋のどこでも楽しめます。スマートフォン、ゲーム機などに接続し、映像、ゲームなどを楽しめます。またサウンドにこだわった高音質のヘッドフォンが付属。
価格 | 158,000円 |
解像度 | 1280x720の有機EL |
リフレッシュレート | 不明 |
視野角 | 45度 |
オキュラス(Oculus) リフト
Oculus公式サイト
HMDの代表ともいわれるOculus Rift。2016年のHMDブームを巻き起こした会社でもあり、その性能もまずまず。
専用VRオーディオシステムとマイクを搭載し、専用のセンサーやゲームも付属でついてくるため、買ってすぐ楽しむことができます。
価格 | 94,600円 |
解像度 | 1080×1200の有機EL |
リフレッシュレート | 90Hz |
視野角 | 110度 |
エイチティーシー(HTC) Vive
HTC Vive公式サイト
「ルームスケール」を謳い、HMDをつけたまま最大で5×5mの場所の中を歩くことができます。さらに、付属のハンドコントローラーを使うことで映像内のものに触れることができます。
ですが、室内ですと5×5のスペースを確保するのが難しいですし、2基のベースステーションを室内にセッティングする必要があるなど面倒です。価格も、コントローラー込みで10万越え。
価格 | 99,800円 |
解像度 | 1080×1200の有機EL |
リフレッシュレート | 90Hz |
視野角 | 110度 |
FOVE
Fove公式サイト
世界初の家庭用視線追跡型VRヘッドマウントディスプレイです。このヘッドマウントディスプレイは視線を追跡することで、視線に合わせて映像が動きます。
シューティングゲームで視線で焦点を合わせたり、ゲーム内のキャラクターと目が合うなど、これまでの頭を動かしていたものにくらべ、より魅力的なものとなりそうです。しかしまだコンテンツも少なく、今後に期待といえます。
価格 | 6万7000円 |
解像度 | 2560×1440 |
リフレッシュレート | 60Hz |
視野角 | 100度 |
Razer OSVR
Razer OSVR
ポイントはその価格の安さです。
それに比べ、製品のスペックはそれほど悪くありません。ヘッドトラッキングセンサーと外部カメラによるポジション・トラッキングセンサーが付いています。ポジショントラッキングの方式はOculus Riftと同様赤外線センサーを使用したものです。
価格 | 39,800円 |
解像度 | 1920×1080の有機EL |
リフレッシュレート | 60Hz |
視野角 | 100度 |
おわりに
2016年は、家庭用ヘッドマウントディスプレイが多数販売されましたが、今年はよりコンテンツのほうが充実してきています。
また、次第にこれまでのHMDの価格も下がってきているため、より手ごろな価格で楽しめるようになるでしょう。
ですがPC用VRは高性能な分、まだまだ手の出しづらい価格で、セッティングも面倒だったりします。
とりあえず体験してみたい、より手軽に楽しみたいという方であれば、スマホ用HMDが1万円台から手に入るので試してみてはいかがでしょう。